比較・選定

介護の見守りセンサー・インカムの選び方と比較|種類・費用・補助金(令和8年度)・導入の手順

ノートパソコンとヘッドセット

結論(この記事でわかること)

ミナ

施設長から「夜勤が大変だから、見守りセンサーとインカムを入れたい。どれがいいか調べておいて」と頼まれました。製品が多すぎて、どこから比べればいいのか分かりません。

ジムチョー

まず、何に困っているかで種類を決めるんだ。夜間の訪室を減らしたいなら見守り機器、職員を探して歩く時間を減らしたいならインカムだね。製品を比べるのはそのあとでいいよ。

ミナ

製品の名前からではなく、困りごと、種類、製品の順に絞っていくんですね。

ジムチョー

そういうこと。令和8年度は国の要綱で補助率が5分の4だし、生産性向上推進体制加算の条件にもなる。ただ月額がかかる製品が多いから、補助のあとで5年にいくら払うかを並べて比べよう。

この記事では、見守り機器(見守りセンサー)とインカムの種類を厚生労働省の「介護テクノロジー利用の重点分野」の言葉で整理し、テクノエイド協会の福祉用具情報システム(TAIS)で「介護テクノロジー」に選ばれている8製品を、各社の公式サイトの情報で比べた(2026年9月30日に確認)。押さえる点は4つ。

  1. 種類で分かることが変わる。見守り機器は、ベッドの下に敷くセンサー、天井のカメラ、居室の赤外線センサーなど検知の方式が違い、分かることとプライバシーへの配慮が変わる。インカムは、トランシーバー、無線機(IP・Wi-Fi)、スマートフォンのアプリに分かれ、端末と月額が変わる
  2. 料金の出し方が違う。8製品のうち、公式サイトに料金を載せているのは4製品。インカムは1人あたりの月額を載せる製品が多く、見守り機器は床数や工事で変わるので見積もりの製品が多い
  3. 補助は5分の4だが、後払いで台数にも上限がある。国の基準額は見守り機器が1台30万円、インカムが1台100万円。月額の利用料はその年度に払う分だけが対象で、通信費は対象外
  4. 加算と夜勤の配置につながる。生産性向上推進体制加算(Ⅱ)は見守り機器・インカム・介護記録ソフトのどれか1つ以上で取れ、施設系では処遇改善加算のロの条件になる。夜勤職員配置加算と夜間の人員配置の基準にも、見守り機器とインカムの条件がある
事業所の状況最初に確かめること
特養・老健などで、夜間の訪室を減らしたい全居室に置けるか、通知をスマートフォンで受けられるか、夜勤の配置の条件(全員分の見守り機器、夜勤職員全員のインカム等)に合うか
転倒の原因を映像で確かめたいカメラで何を映し、どれだけ保存するか、入居者と家族への説明と同意
カメラを使いたくないベッドの下や赤外線のセンサーで何が分かり、何が分からないか
職員を探して歩く時間を減らしたいスマートフォンのアプリか専用の無線機か、施設の Wi-Fi の届く範囲、イヤホン
生産性向上推進体制加算を取りたいどれか1つで(Ⅱ)、見守り機器・インカム・記録ソフトの3つをそろえて(Ⅰ)

見守り機器とインカムの種類(厚生労働省の重点分野で整理)

見守りカメラ
ミナ

見守りセンサーとインカムは、国の分類ではどこに入るんですか?

ジムチョー

厚生労働省の「介護テクノロジー利用の重点分野」では、見守り機器は「見守り・コミュニケーション(施設)」、インカムは「介護業務支援」に入るんだ。補助金の対象もこの分類で見るから、先に押さえておこう。

重点分野は、2024年6月に9分野16項目に改訂された。施設の見守り機器は「見守り・コミュニケーション(見守り(施設))」で、定義は次のとおり(改訂後の重点分野定義)。

  • 各種センサーや外部通信機能を備え、複数の高齢者を同時に見守れる
  • 施設内の各所にいる職員へ同時に情報を共有できる
  • 状態や状態の変化を検知して職員に通知でき、情報・データを蓄積できる
  • 介護記録システムや LIFE などと広く連携でき、データを活用できる
  • ボタンを押す、声を出すといった本人が助けを求める行動だけに頼らない
  • 昼夜を問わず使える

インカムは「介護業務支援」(介護業務の情報を集めて蓄積し、リスクの予測・検知、記録・職員間のコミュニケーションなどの業務に使う機器・システム)に入る。補助金の国の要綱も、TAIS の「介護業務支援」に載っているインカムを1台100万円の区分にしている。

見守り機器の種類

方式置く場所主に分かること気をつけること
ベッドの下に敷くセンサーマットレスや敷布団の下睡眠・覚醒、起き上がり、離床、心拍・呼吸(体動からの推定値)ベッドを離れたあとの居室の様子は分からないので、ほかのセンサーと組み合わせることがある
天井などのセンサー(カメラ・画像)居室の天井起床・離床・転倒・転落などの行動、映像での確認と録画特定の人が分かる映像は個人情報に当たる。映す場面と保存の期間、本人と家族への説明と同意
居室の赤外線・人感・扉のセンサー居室の壁や扉居室での活動量、在室・不在、扉の開閉カメラを使わないぶん、転倒の様子などを映像では確かめられない
組み合わせ(プラットフォーム型)上の複数複数のセンサーの情報を1つの画面と通知にまとめるセンサーの種類と数で料金が変わる

インカムの種類

形つながり方端末費用の形気をつけること
トランシーバー(特定小電力)無線機どうしの電波専用の無線機本体を買う。回線の通信料はかからない総務省の定める条件を満たした無線機なら、無線局の免許も無線従事者の資格も要らない(総務省)。近い距離の連絡用で、電波の届く範囲でしか話せない
IP 無線機・Wi-Fi トランシーバー施設の Wi-Fi や携帯電話の回線専用の無線機本体と回線・保守機種によってはスマートフォンのアプリとも話せる
スマートフォンのアプリ施設の Wi-Fi か携帯電話の回線スマートフォンとイヤホン1人あたりの月額(無料のプランがある製品も)文字起こし・翻訳・通知の読み上げなど、使える機能がプランで違う

夜勤の配置を緩める仕組み(下の「加算・夜勤の配置との関係」)を使うなら、条件の「情報通信機器」は、インカム(マイクロホンが取り付けられたイヤホン)などの職員間の連絡を早める機器と、見守り機器の情報をいつでも受けられるスマートフォンやタブレットを指し、夜勤職員全員が使う(令和3年3月16日の留意点の通知)。インカムと見守り機器の通知を別の端末で受けるか、1台にまとめるかも、選ぶときの観点になる。

見守り機器・インカムの選び方(機能面・サービス面・価格面)

ミナ

比べる項目は、どうやって決めればいいですか?

ジムチョー

厚生労働省が介護ソフトの選び方で使っている、機能面・サービス面・価格面の3つに当てはめるといいよ。見守り機器とインカムは、通知がどこに届くかと、Wi-Fi の工事が要るかで差が出やすいんだ。

厚生労働省の「介護ソフトを選定・導入する際のポイント集」の3つの観点を、見守り機器とインカムに当てはめると次のようになる。

観点見守り機器インカム
機能面何を検知するか(離床・起き上がり・睡眠・心拍と呼吸・転倒)、通知の先(スマートフォン・パソコン・インカム・ナースコール)、介護記録ソフトへの自動の記録、カメラの有無と映す場面複数人が同時に話せるか、一斉の連絡と個別の呼び出し、文字起こし・翻訳、ナースコールや見守り機器の通知を音声で受けられるか
サービス面設置と設定、職員の研修、定着までの支援、保守の受付時間、遠隔での監視、故障のときの訪問、デモや試用導入の相談、アカウントの管理、無料のプランや試用の期間、代理店を通す契約か
価格面1床あたりの機器代、月額(クラウドの利用料・保守)、Wi-Fi の工事、オプション、買い取りか月額か1人あたりの月額(年契約か月契約か)、イヤホン・端末の代金、携帯電話の回線を使うなら通信費
通信環境施設の Wi-Fi や有線 LAN が要るか、居室まで届くか施設の Wi-Fi の届く範囲、携帯電話の回線で使うか

夜間の配置の基準を緩める仕組みを使うなら、機器がその条件の「見守り機器」に当たるかも確かめる。留意点の通知では、利用者がベッドから離れようとしている状態か離れたことを感知でき、外部通信で職員に知らせられるセンサーとされ、全居室に置くことが求められている。

主要8製品の比較表(2026年9月30日調べ)

ミナ

料金を公式サイトに載せている製品は、どれくらいありますか?

ジムチョー

8製品のうち4製品だね。インカムは1人あたりの月額を載せている製品が多いけれど、見守り機器は床数や工事、買い取りか月額かで変わるから、見積もりで出す製品が多いんだ。

載せた8製品は、次の3つを満たすものから、方式が違うものを並べた。並びは種類ごとの50音順で、優劣や人気を表すものではない。

  • TAIS で「介護テクノロジー」に選ばれている(見守り機器は「見守り・コミュニケーション(施設)」か「介護業務支援」、インカムは「介護業務支援」)
  • 公式サイトに、機能と、料金(または料金の決まり方・問い合わせの窓口)が載っている
  • 見守り機器は検知の方式(ベッドの下のセンサー、天井のカメラ、居室の赤外線センサー、組み合わせ)が、インカムは端末の形(アプリだけ、専用のイヤホン、無線機とつながる)が、互いに違う

TAIS の「見守り・コミュニケーション(施設)」だけで1,116件が載っていて(2026年9月30日の検索)、ここにない製品も補助の対象になりうる。表の出どころは、各社の公式サイトと TAIS(どちらも2026年9月30日に確認)。

見守り機器

項目眠りCONNECTHitomeQ ケアサポートライフリズムナビ+Dr.LASHIC-care
会社パラマウントベッドコニカミノルタエコナビスタインフィック
検知の方式ベッドの下に敷く体動センサー(眠りSCAN)居室の天井の行動分析センサー(カメラ)ベッドの下のセンサーに、人感・扉・温湿度のセンサーやカメラを組み合わせる居室の赤外線センサー、ベッドの下のセンサー、ドアのセンサー
主に分かること睡眠・覚醒、起き上がり、離床、心拍・呼吸(推定値)起床・離床・転倒・転落など睡眠、心拍・呼吸、体動、起き上がり・端坐位・離床など活動量、在室・不在、離床の予測、睡眠中の脈拍(推定値)
カメラ連携するカメラ(眠りSCAN eye)があるあり(危険な行動のときだけ映像を出す)プランによる使わない
通知の先パソコン・スマートフォンなどスマートフォン(iPhone)画面・メール、スマートフォンのアプリで読み上げスマートフォン(アプリにプッシュ通知)
連携介護記録ソフト、ナースコール、インカムナースコールは標準の機能、介護記録ソフト介護記録ソフト(オプション)、インカムナースコール(同じシステム)、BONX WORK
料金の掲載なし(デモ・見積もりは問い合わせ)なし(見積もり。料金の決まり方は掲載)あり(1床あたり税込165,000円〜、月額1床1,650円(税込))なし(見積もり)
TAIS見守り(施設)00170-001788見守り(施設)02125-000002介護業務支援 01623-000020見守り(施設)02402-000001

TAIS の行は、介護テクノロジーの区分(「見守り(施設)」は見守り・コミュニケーション(施設))と TAIS コード。眠りCONNECT は眠りSCAN(第4世代)、HitomeQ はセンサーボックス、ライフリズムナビはシステム本体、LASHIC-care は室内センサーの登録を載せた。

インカム

項目ICOM CONNECTBuddycomBONX WORKLINE WORKS ラジャー
会社アイコムサイエンスアーツBONXLINE WORKS
形スマートフォン・パソコンのアプリ。アイコムの IP 無線機などとも話せるスマートフォン・タブレットのアプリスマートフォンのアプリと専用のイヤホン(手持ちのイヤホンでも使える)スマートフォンのアプリ(手持ちのイヤホン)
文字起こしあり(スタンダードプラン)あり(Talk Enterprise 以上)録音・文字起こしの機能あり(使えるプランは料金表で確かめる)あり(使えるプランは料金表で確かめる)
ほかのシステムとの連携外部システム連携(スタンダードプランのオプション)見守り機器との連携は代理店に問い合わせナースコールや見守りシステムの通知を耳で受ける連携LINE WORKS のトークと連携
料金の掲載(税抜)なし(販売店に問い合わせ)あり(1ユーザー月600円〜、年契約。初期費用0円)あり(1アカウント月500円〜、年契約。イヤホンは6,000円〜)あり(1ユーザー月450円〜、年額契約)
無料のプラン・試用公式サイトに記載なし介護向けの Buddycom Standard は6人まで無料申し込んだ月は無料期間30人までの無料プラン、有償プランの30日の無償トライアル
TAIS(介護業務支援)02356-00000302232-00000302280-00000102257-000003

製品ごとの公式情報

ミナ

見守り機器は、料金を載せていない会社が多いんですね。

ジムチョー

床数や Wi-Fi の工事、買い取りか月額かで金額が大きく変わるからね。見積もりを頼むときは、床数・居室の形・今の Wi-Fi・ナースコールの型番をそろえて伝えると、横に並べて比べやすいよ。

各社の公式サイトに書かれていることだけをまとめた(2026年9月30日に確認)。

眠りCONNECT(パラマウントベッド株式会社)

  • 「眠りSCAN」で測った情報を使う介護施設向けの見守りシステム。眠りSCAN はマットレスや敷布団の下に敷く体動センサーで、体に何も着けずに寝返り・呼吸・心拍などを検出する
  • 覚醒・起き上がり・離床などの状態の変化や、心拍数・呼吸数(体動から出した推定値)が設定した値を一定の時間超えたときに、パソコン・スマートフォンなどに通知する。オプションの圧力センサーを併せると離床を早めに通知できる
  • 連携するカメラ(眠りSCAN eye)で通知に合わせて映像を確かめられるほか、インカム(通知を音声で一斉に知らせる)、ナースコール、介護記録ソフトと連携できる
  • 施設内のローカルサーバーのバージョンアップと、居室名などの設定情報のクラウドへのバックアップの機能がある。契約した施設はヘルプデスク(必要に応じて遠隔で操作を支援)を使え、活用の支援は有償のプログラムがある
  • 料金は公式サイトに載っていない。デモと見積もりは問い合わせ

眠りCONNECTとは

HitomeQ ケアサポート(コニカミノルタ株式会社)

  • 居室の天井に付けた行動分析センサー(カメラ)が行動を認識し、スタッフのスマートフォン(iPhone)に通知する。見守り・ナースコール・行動分析を1つにまとめ、ナースコールは標準の機能
  • 映像は起床・離床・転倒・転落といった注意が必要な行動のときだけ表示し、ふだんの生活の場面は表示しない。転倒・転落は検知の約1分前から約1分後までの2分間を記録し、約3か月保存できる。携帯端末の映像はぼかせる
  • 導入のときに、入居者に個人情報の取扱いについての同意書への署名を求めている。センサーは最低3床から買え、1システムで200室(多床室を含むときは200床)まで
  • 介護記録ソフト(ほのぼのNEXT・ケア樹・CAREKARTE など)と連携する。導入のときは同社のスタッフが現場に入って支援し、保守サービス(24時間365日の電話の受付、遠隔での監視と復旧、訪問での修理。適用はサービスプランで違う)がある
  • 料金の金額は公式サイトに載っていない。新設か既設か、一括購入か月額課金か、導入する床数、Wi-Fi の有無、オプションで決まり、見積もりで出す

HitomeQ ケアサポートの価格・料金

ライフリズムナビ+Dr.(エコナビスタ株式会社)

  • マットレスの下に敷くセンサーで睡眠・体動・心拍・呼吸をとり、人感・扉の開け閉め・温湿度のセンサーやカメラと組み合わせる。起き上がり・端坐位・離床など、次の行動の予兆をとらえる
  • 設定したアラートを画面に表示し(メールでも送れる)、スマートフォンのアプリは読み上げで知らせる。介護記録ソフトへの自動の記録(オプション)とインカムとの連携がある
  • 料金(税込)は、スタータープランが1床あたり165,000円〜、ベーシックプラン(カメラ1台)が217,800円〜、エンタープライズプラン(扉・人感センサー)が286,000円〜。初期費用として別に諸経費がかかり、導入後は1床あたり月額1,650円(税抜1,500円)
  • 月額にはクラウドサーバーの利用料、保守(定期メンテナンス、バージョンアップ)、ユーザーサポート(平日10時〜18時、チャット・メール・電話)が含まれる

ライフリズムナビ+Dr.の料金プラン

LASHIC-care(インフィック株式会社)

  • ナースコール、居室センサー、ベッドセンサー、ドアセンサーを組み合わせる。居室センサーはカメラを使わずに運動量と在室・不在を把握する
  • ベッドセンサーはマットレスの下に置き、睡眠中の脈拍(推定値)を測る。AI が離床のタイミングを予測して通知する
  • ナースコールは双方向で話せ、スマートフォンから居室に発信できる。インカム(BONX WORK)と連携した資料を公開している
  • 料金は、施設の規模と使うサービスの範囲で見積もる(フォームの送信から2営業日以内に連絡)

LASHIC-care の料金

ICOM CONNECT(アイコム株式会社)

  • Android・iOS のスマートフォンで使うインカムのアプリ。グループ通話と一斉の連絡ができ、パソコンのブラウザでも使える
  • スタンダードプランは、文字起こし、画像の送信、テキストを合成音声で話す機能があり、オプションで同時通訳と外部システム連携がある。エントリープランは通話と個別のやりとり(DM)が中心
  • アイコムの IP 無線機・無線モバイル IP フォン・Wi-Fi トランシーバーとも話せる(Wi-Fi でつなぐ機種は、別に RoIP ゲートウェイが要る)
  • 法人向けで、使い始めるには販売店でのログインの設定が要る。料金は公式サイトに載っていない(販売店に問い合わせ)

ICOM CONNECT

Buddycom(株式会社サイエンスアーツ)

  • スマートフォンやタブレットに入れるインカムのアプリで、グループ通話とチャットを使える
  • 料金(税抜、1ユーザーの月額・年契約)は、通話とチャットの Talk Lite が600円(月契約1,000円)、音声のテキスト化と翻訳を使う Talk Enterprise が1,200円(月契約1,800円)、ライブ配信を含む Livecast Enterprise が2,600円(月契約3,900円)。初期費用は0円で、100ユーザー以上は問い合わせ
  • 介護・福祉向けの「Buddycom Standard」は6人まで無料のフリープランがあり、人数を増やすときは代理店を通して有料のプランを契約する。見守り機器との連携は代理店に問い合わせる
  • 耳をふさがない専用のヘッドセット(Buddycom Open)がある

Buddycom の料金プラン

BONX WORK(株式会社BONX)

  • スマートフォンのアプリと BONX のイヤホン(手持ちのイヤホンでもよい)で、ハンズフリーで話す
  • ナースコールや見守りシステムの通知を耳で受ける連携を紹介している(ナースコールの製品や LASHIC-care との連携の例)
  • 料金(税抜)はアプリとデバイスの合計。アプリはエントリープランが1アカウント月500円〜(年契約6,000円、月契約は月900円)、ビジネスプランが1,200円〜(年契約14,400円、月契約は月1,600円)、500名を超える組織向けは個別見積もり。デバイスは買い切りで6,000円〜(BONX BOOST のセットは18,000円と28,000円)で、手持ちのイヤホンならかからない
  • 申し込んだ日の属する月は無料期間

BONX WORK の料金プラン

LINE WORKS ラジャー(LINE WORKS株式会社)

  • 手持ちのスマートフォンとイヤホンで使うインカムのアプリ。双方向で話せ、最大10チャンネルを同時に聞ける
  • 会話を発話者名・時刻付きで文字起こしする機能、文字を読み上げる機能、決めた言葉を話すと送信が始まる機能がある。LINE WORKS のトークと連携できる
  • 料金(税抜)は、フリープランが0円(30人まで、接続40分で切断)、スタンダードが1ユーザー月450円(年額契約。月額契約は540円)、アドバンストが800円(年額契約。月額契約は960円)。有償プランは30日間の無償トライアルがある

LINE WORKS ラジャー

加算・夜勤の配置との関係

ミナ

見守り機器を入れると、夜勤の人数を減らせると聞きました。本当ですか?

ジムチョー

条件がそろえば、夜間の配置の基準や夜勤職員配置加算の人数の条件が下がる仕組みはあるんだ。大きく下がるのは、全居室の見守り機器と夜勤職員全員のインカム、委員会での安全の確認がそろった場合で、夜間の配置の基準を緩めるなら3か月以上試してからの届出になるよ。

見守り機器とインカムは、次の報酬と基準の条件に入っている。

仕組み主な対象見守り機器・インカムの条件効き方
生産性向上推進体制加算(Ⅱ)施設系・居住系・短期入所系・多機能系見守り機器、インカム等、介護記録ソフト等のうち1つ以上。委員会、年1回のデータの提出利用者1人につき月10単位
生産性向上推進体制加算(Ⅰ)同上3つとも使う。見守り機器は全居室、インカム等は全介護職員。成果の確認、職員の役割分担利用者1人につき月100単位
処遇改善加算のⅠロ・Ⅱロ施設系など生産性向上推進体制加算(Ⅰ)か(Ⅱ)の算定(令和8年度特例要件)加算率の上乗せ(全額を賃金改善に使う)
夜勤職員配置加算特養・短期入所生活介護などふつうは基準に1人を足す。見守り機器を入所者の1割以上+委員会なら0.9人、全員分+夜勤職員全員がインカム等+安全体制+委員会なら0.6人(夜間の配置の基準を緩めている場合は0.8人)を足せばよい加算に必要な夜勤の人数が下がる
夜間の人員配置の基準特養(従来型)など、老健・短期入所療養介護(ユニット型を除く)見守り機器を全員分、夜勤職員全員がインカム等、安全体制と委員会。3か月以上試してから届出特養は基準の人数の0.8倍、老健は2人以上が1.6人以上
特定施設の人員配置の特例特定施設入居者生活介護見守り機器・インカム等・記録ソフトの複数活用、役割分担、3か月以上の試行とデータの確認介護・看護職員が3:1から3:0.9
夜間支援体制加算認知症対応型共同生活介護見守り機器を利用者の1割以上+委員会加配が1人でなく0.9人でも算定できる

生産性向上推進体制加算の「見守り機器等のテクノロジー」は、見守り機器、インカム等の職員間の連絡調整を早める ICT 機器、介護記録ソフトやスマートフォンなど記録の作成を効率化する ICT 機器の3つを指す(令和6年度改定の改定事項)。(Ⅰ)の見守り機器は、事前に利用者の意向を確かめ、意向に応じて使うのを止める運用も認められている。要件と準備の流れは生産性向上推進体制加算の要件と準備にまとめた。

施設系が処遇改善加算のⅠロ・Ⅱロを取るには、イの要件に加えて生産性向上推進体制加算(Ⅰ)か(Ⅱ)の算定が要る(令和8年度 基本通知)。訪問系・通所系はケアプランデータ連携システムの利用がこの条件に当たる。区分の全体は処遇改善加算の区分と要件にある。

夜勤の人数の条件は、「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準」(平成12年厚生省告示第29号)で決まっている。たとえば従来型の特養で入所者(併設の短期入所生活介護の利用者を合わせた数)が61〜80人なら夜勤職員は3人以上で、条件を満たせば2.4人以上になる(61人以上は常時2人以上)。特定施設の特例も含め、緩めた配置は要件を満たすあいだだけ認められるので、機器の故障や委員会が止まって要件が続かなくなれば、ふつうの基準で配置を見ることになる。人員が基準を下回ったときの減算は人員基準欠如減算で確かめておく。

国の実証で分かっていること

厚生労働省の第263回介護給付費分科会(2026年8月28日)の資料2に、見守り機器の効果と使われ方が載っている。

調査結果
効果測定事業(2020〜2025年度、見守り機器を新規・追加で一部に入れた141施設)夜間の「直接介護」「巡回・移動」の合計時間が約23分(9%)減(事業所の平均)
同(見守り機器を全床に入れた42施設)職員1人あたりで対応できる人数が38%増
2025年度の実証(介護職員1人1日600分に換算)「直接介護」と「巡回・移動」の合計時間が、特養で102.3分、老健で68.6分、認知症グループホームで59.9分減
介護報酬改定検証・研究委員会に報告された調査(2026年2月18日)重点分野の機器やインカム等のどれかを入れている割合は、特養で約90%、老健・短期入所療養介護で約85%
同(見守り機器の使われ方)台数が「すべての利用者を個別に見守ることが可能な状態」は32.9%。夜間の訪室が要る利用者への定期巡回を「実施している」は77.6%

実証によって結果の幅が大きく、102.3分の実証は特養の回答数が十数件と少ない。自社の見込みを立てるときは、いまの夜間の訪室と巡回の時間を測ってから使う。2027年度改定では夜間の見守り機器を使った場合の配置が論点になっていて、動きは2027年度改定の生産性向上・ICT論点で追っている。

費用と補助金の計算例(令和8年度)

「COST」の積み木と硬貨

補助金は都道府県の介護テクノロジー導入支援事業で、令和8年度は国の「介護テクノロジー定着支援事業実施要綱」に沿って募集している。見守り機器とインカムに関わる決まりは次のとおり。

項目国の要綱・Q&A の内容
補助率5分の4(実際に払った額 × 4/5 と基準額の少ないほう)
基準額見守り機器などは1台30万円、インカムは1台100万円(1機器あたり。Q&A 問3)
一緒に入れる経費Wi-Fi の工事(有線 LAN の工事を含む)、アクセスポイント、パソコン・タブレット端末などは、主となる機器と一緒に入れる場合に限り対象。基準額は機器と合わせて1台あたりで見る。工事費も対象(Q&A 問17)
月額・レンタルサブスクリプションやリースは、その年度に払う額が対象(Q&A 問9)。レンタルも対象(Q&A 問10)
対象外通信費、ほかの補助金で助成されたもの、開発の費用
対象の機器TAIS で「介護テクノロジー」に選ばれた機器(載っていなくても同じ水準と県が認めれば対象になりうる)。販売価格が公表されていて一般に買える機器
台数1回に補助する台数の上限は県が決める
パッケージ型「介護業務支援」の機器と「見守り・コミュニケーション」の機器を合わせるなど。上限は400万〜1,000万円で県が決める

県は見守り機器・インカム・介護ソフトを優先して補助する方針をとるよう、国の要綱で求められている。受けるには、研修などの業務改善支援、業務改善計画、SECURITY ACTION の宣言が要り、施設系などは委員会の設置、訪問系・通所系などはケアプランデータ連携システムの利用(令和8年度からは連携の実績)も要る。在宅系の条件はケアプランデータ連携システムの記事、募集の時期と申請の流れは介護テクノロジー導入支援事業の記事にまとめた。

例1:80床の特養で見守り機器を全床に入れる

従来型の特養(入所者80人、地域区分「その他」で1単位10円)と仮定する。金額は仮定の見積もりで、補助は税抜の額に5分の4をかけて計算した(消費税分を補助の対象にするかは県の要綱で確かめる)。

項目計算金額
見守り機器(センサー・設定)150,000円 × 80床12,000,000円
Wi-Fi の工事・アクセスポイント仮定3,000,000円
合計(税抜)1床あたり187,500円で基準額30万円の範囲内15,000,000円
払う額(税込)15,000,000 × 1.116,500,000円
補助金(80床すべてが対象になった場合)15,000,000 × 4/512,000,000円
自己負担16,500,000 − 12,000,0004,500,000円
月額(クラウドの利用料・保守)1,500円 × 80床 × 1.1月132,000円
生産性向上推進体制加算(Ⅱ)10単位 × 80人 × 10円月8,000円

見守り機器は、夜間の訪室の時間が減っても、人件費がすぐに下がるわけではない。そこで、5年(60か月)で元を取るには毎月いくら減らす必要があるかを出した。

項目補助あり補助なし
最初の負担を60か月で割る4,500,000 ÷ 60 = 75,000円16,500,000 ÷ 60 = 275,000円
毎月減らす必要がある額75,000 + 132,000 − 8,000 = 199,000円275,000 + 132,000 − 8,000 = 399,000円
時間に直すと(1時間2,000円と仮定。深夜の割増と社会保険料の会社負担を含む)約100時間約200時間
夜勤1回あたり(毎晩3人、月90回と仮定)約1.1時間約2.2時間

減らす時間の中身は、夜勤帯と翌朝の残業、派遣や応援の夜勤、夜勤職員配置加算や夜間の配置の条件に合わせた配置の見直しのどれかになる。補助がないと必要な額は約2倍の月399,000円になり、補助があっても毎月の利用料132,000円が大きく効く。

例2:職員30人でインカムのアプリを使う

介護職員30人がスマートフォンのインカムのアプリを使い、スマートフォンは施設の Wi-Fi だけで使う(携帯電話の回線の通信費はかからない)と仮定する。スマートフォンは機器と一緒に入れる端末として補助の対象になる前提で(県の要綱で確かめる)、月額は補助の対象に入れずに計算した。

項目計算金額
イヤホン15,000円 × 30人450,000円
スマートフォン40,000円 × 30台1,200,000円
Wi-Fi の工事(届かない場所をなくす)仮定800,000円
合計(税抜)1台あたり約81,667円で基準額100万円の範囲内2,450,000円
払う額(税込)2,450,000 × 1.12,695,000円
補助金2,450,000 × 4/51,960,000円
自己負担2,695,000 − 1,960,000735,000円
月額(文字起こしを使うプランを1人1,000円と仮定)1,000円 × 30人 × 1.1月33,000円
減る残業(職員を探す時間と申し送りで月50時間、1時間1,800円と仮定)50時間 × 1,800円月90,000円
毎月の効果90,000 − 33,000月57,000円
元が取れるまで(補助あり)735,000 ÷ 57,000 = 12.913か月目
元が取れるまで(補助なし)2,695,000 ÷ 57,000 = 47.348か月目
減る残業が半分(25時間)のとき(補助あり)735,000 ÷(45,000 − 33,000)= 61.362か月目
減る残業が半分のとき(補助なし)2,695,000 ÷ 12,000 = 224.6225か月目(18年9か月)
ミナ

見守り機器は、補助があっても毎月20万円ほど減らさないと、5年で元が取れないんですね。

ジムチョー

月額の利用料が効いているんだ。見守り機器は時間が減っても人件費はすぐには下がらないから、残業・派遣・夜勤の配置のどれで回収するかを決めてから入れよう。

ミナ

インカムのほうは、補助があれば1年ほどで戻る計算です。でも減る残業が半分だと5年あまりかかるんですね。

ジムチョー

見込みの時間しだいで結果が大きく変わるからね。職員を探して歩く時間と夜間の訪室の時間を1か月測ってから、自社の数字を入れてみよう。

自社の数字は介護ソフト導入コスト・回収期間シミュレーターで試せる。初期費用に税込の見積額、補助金の見込みに補助額、「新しいソフトの月額」に機器やアプリの月額、減らせる時間と1時間あたりの人件費を入れる。生産性向上推進体制加算の分は「生産性向上推進体制加算も取るとき」の欄で、地域区分の単価を使って足せる。

実務の手順(誰が・いつまでに・どの帳票で)

チェックリストと電卓
ミナ

補助金を使って入れるとしたら、何から始めればいいですか?

ジムチョー

委員会で困りごとと入れる種類を決めて、同じ条件で見積もりをそろえるところからだね。発注は交付決定を待つこと、夜勤の配置の届出は3か月の試行のあとになることも、日程に入れておこう。

時期やること担当使うもの
導入の6か月前困りごとを数字で出す(夜間の訪室と巡回の時間、職員を探して歩く時間、転倒の件数)。委員会で入れる種類を決める施設長・事務長委員会の議事録、1か月の業務時間の記録
5か月前TAIS と各社の公式サイトで候補を3社ほどに絞り、デモや試用を頼む。今の Wi-Fi の届く範囲とナースコールの型番を調べる事務長TAIS の一覧、施設の図面
4か月前同じ条件(床数・人数・Wi-Fi・連携先)で見積もりをとり、5年の総額と補助のあとの負担を出す事務長・経理見積書、比較表
県の募集の前業務改善支援を受ける(国のセミナーや県の研修の受講、またはコンサルティング会社の支援)。SECURITY ACTION を宣言し、業務改善計画を作る事務長受講の記録、業務改善計画書
県の募集期間補助金を申請する事務長申請書、見積書、業務改善計画書
交付決定のあと契約・発注。Wi-Fi の工事、設置、職員の研修事務長・現場のリーダー契約書、研修の記録
使い始める前カメラを使うなどの場合は、入居者と家族に目的と映す場面を説明し、同意をとる施設長・生活相談員説明書、同意書
算定を始める月の1日まで(多機能系は前月15日まで)生産性向上推進体制加算の体制届事務長体制等状況一覧表、加算の届出書
使い始めて3か月以上夜間の配置の基準を緩める場合は、試行の結果を委員会で確かめてから届け出る。届出のあとも委員会は3か月に1回以上施設長・事務長届出書、委員会の議事録
県の実績報告の期限まで納品と支払いを済ませ、実績報告をする事務長・経理実績報告書、領収書
翌年度から3年間業務改善計画の効果を県に報告する事務長効果の報告

時期は、デモと見積もりに1〜2か月、県の審査と交付決定に数か月かかる前提で置いた目安。たとえば宮城県の令和8年度の受付は7月14日〜8月14日で、交付決定のあとに導入し、翌年1月の実績報告を経て3月ごろに補助金が支払われる。募集の時期と受付期間は県ごとに違うので、県のページで確かめて逆算する。

よくあるつまずき

ミナ

見守り機器を入れたら、夜間の定時の巡回はやめてしまっていいんですか?

ジムチョー

一律にやめるのは避けたほうがいいね。夜間の配置を緩める施設でも、訪室が要る人には個別に巡回を続けることが条件になっているんだ。国の調査でも、訪室が要る利用者への定期巡回を実施している施設が77.6%あったよ。

ミナ

通知が鳴りすぎて、職員が見なくなるという話も聞きます。

ジムチョー

よくあるつまずきだね。通知の条件は利用者ごとに決めて、委員会でヒヤリ・ハットと一緒に見直そう。機器の点検と研修も続けることが条件に入っているよ。

  • Wi-Fi が居室や浴室まで届かない。見守り機器もアプリのインカムも Wi-Fi に頼る。工事費は機器と一緒に入れる経費として補助の対象にできる(国の Q&A 問17)が、通信費は対象外。現地の電波を測ってから見積もりをとる
  • 定時巡回を一律にやめる。留意点の通知は、夜間の定時巡回を一律にやめず、利用者ごとの状態に応じて個別に巡回することを求めている
  • 通知と誤報が多すぎる。TAIS の見守り機器のページには、センサーが離床を示していたのに確認しなかった、というヒヤリ・ハットの事例が載っている。通知の条件を利用者ごとに決め、見守り機器が原因のヒヤリ・ハットを委員会で分析する(留意点の通知)
  • 点検をメーカー任せにする。夜間の配置を緩めるなら、日々の業務の中で時間を決めて不具合を確かめる仕組みと、メーカーと連携した定期的な点検が要る
  • カメラの説明と同意が足りない。特定の個人が分かる映像は個人情報に当たる(個人情報保護委員会の Q&A Q1-41)。何のために、どの場面を映し、どれだけ保存するかを説明して同意をとり、断った人の居室の扱いも決めておく
  • 台数が足りず、夜勤の条件に届かない。夜間の配置を緩める条件と夜勤職員配置加算の0.6人の条件は、入所者の数以上の見守り機器が要る。補助の台数には県の上限があるので、何年で全床にそろえるかを計画しておく
  • 職員が使いこなせない。夜勤職員全員がインカム等を使うことが条件になる仕組みがある。イヤホンの付け方や通知の受け方を研修し、使っていない職員がいないかを委員会で確かめる
  • 交付決定の前に発注する。宮城県は、交付決定(採択)の前に購入した機器を補助の対象外にしている。見積もりまで進めて、発注は交付決定を待つ
  • 料金を公開していない製品で申請する。補助の対象は販売価格が公表されていて一般に買える機器(国の要綱)。どの書類で価格を示せばよいかを、申請の前に県に確かめる

経理・管理側の視点

ミナ

経営会議には、どういう数字を出せばいいですか?

ジムチョー

5年で払う総額と、そのうち補助で戻る額、それから毎月いくら減らせば元が取れるか、の3つだね。減った時間がそのままお金になるわけではないから、残業・派遣・配置のどれが減るのかも添えよう。

  • 5年の総額で比べる。見守り機器は機器を買ったうえで月額(クラウドの利用料・保守)を払う形が多く、インカムのアプリは1人あたりの月額が中心。初期費用 + 月額 × 60か月 − 補助金 で並べる。年契約と月契約で月額が変わる製品もある
  • 補助は初年度に偏る。月額は、その年度に払う分しか補助の対象にならない(Q&A 問9)。2年目からの利用料は全額を自社で払うので、予算に入れておく
  • 後払いの立替え。補助金は実績報告のあとに入る(宮城県は、交付決定のあとに自己資金で導入し、1月の実績報告を経て3月ごろに支払う)ので、払ってから入金まで立て替える。立替えの期間と会計・税務の処理は介護テクノロジー導入支援事業の記事にまとめた
  • お金になる効果を分ける。事業所に残るのは、残業や派遣の減少、生産性向上推進体制加算(Ⅱ)なら利用者1人月10単位、夜勤職員配置加算を取れるようになった場合の加算。処遇改善加算のロで増える分は全額を賃金改善に回すので、回収の計算には入れず、賃金の原資が増える分として別に示す(80人の特養でⅡイからⅡロに上げる例は生産性向上推進体制加算の要件と準備)
  • 台帳で管理する。補助金で取得した単価30万円以上の機器は、処分制限期間(例として介護ロボット・介護ソフトは5年)のあいだに廃棄や譲渡をするなら財産処分の手続きが要り、国庫納付を求められることがある。取得日と期間を台帳に書いておく
  • 介護ソフトとまとめて考える。見守り機器とインカムの通知を介護記録ソフトに取り込めるかで、記録の時間が変わる。記録ソフトの選び方は介護ソフト比較に、補助金でのパッケージ型の上限は上の表にある
ミナ

まずは夜間の訪室と職員を探す時間を1か月測って、委員会で入れる種類を決めるところからですね。

ジムチョー

それがいいね。そのあとで同じ条件の見積もりを2〜3社からとれば、補助の申請にも経営会議の資料にも、そのまま使えるよ。

出典

各社の公式サイト(2026年9月30日に確認)

記事中の計算例は概算です。実際の算定・請求は自治体および国保連への確認が必要です。制度に関する記述は執筆時点の情報に基づきます。